伶牙利歯
読み方:れいがりし
意味
弁舌が鋭く、話し方が巧みで、よく人を説得したり言い負かしたりできること。利口で口が達者な人をいう。文脈によっては、知的で弁の立つことをほめる語にも、口先が達者すぎることをやや批判的にいう語にもなる。
由来
中国の元代(13世紀末~14世紀初め)の雑劇『張天師』第三折に見える「伶牙俐歯」に由来する。伶は「利口・賢い」、牙・歯は口や歯、俐は「利口である」を表し、もとは利口で口のよく回るさまを表した。日本では「俐」を「利」とした「伶牙利歯」の表記も広く用いられる。
備考
主に文章語・やや硬い表現である。「口が達者」の意で、賞賛にも皮肉にもなり得る。牙や歯が実際に鋭いという意味ではない。
別表記
- 伶牙俐歯
補足
- 「玲牙利歯」と書くのは誤り(正しくは「伶牙利歯」)。
- 「俐」を用いる「伶牙俐歯」は誤りではなく、認められた異表記である。
- 歯や牙そのものが鋭いことを表す語だと解するのは誤りで、弁舌の巧みさをいう。
例文
- 彼女は伶牙利歯で、厳しい質問にも落ち着いて的確に答えた。
- 相手が伶牙利歯だからといって、感情的にならず、資料に基づいて交渉しよう。
- 彼は伶牙利歯なだけでなく、相手の意見にも丁寧に耳を傾ける。
分類
類義語
- 能弁巧舌
- 弁舌達者
- 巧言令色
対義語
- 朴訥寡言
- 沈黙寡言
- 鈍口拙舌