以文会友
読み方:いぶん かいゆう
意味
学問・文芸・文章を媒介として、志や教養を同じくする友人と交わること。また、そのようにして友を集めること。「文」は単なる文章や手紙ではなく、広く学問・教養・文芸を指す。
由来
中国古典『論語』顔淵篇の「君子以文会友、以友輔仁(君子は文をもって友を会し、友をもって仁を輔く)」に基づく。孔子の言葉として伝わるが、『論語』の編纂は春秋時代末から戦国時代頃(紀元前5~前3世紀頃)とされる。学問や文芸を通じて友を得て、その友との交わりによって仁徳を高めるという考えを表す。
備考
主に文章語・漢文調の表現で、学問・文学・芸術を通じた知的な交友についていう。「以友輔仁」と対にして引用されることも多い。日常会話では「文学を通じて友を得る」などと言い換えるのが自然。
補足
- 「文」を単なる「手紙」とだけ解するのは不正確で、ここでは学問・教養・文芸一般を指す。
- 「以文会友」は「いぶんかいゆう」と読み、「いもんかいゆう」などとは読まない。
例文
- この読書会は、まさに以文会友の精神で、文学を愛する人々が世代を超えて交流する場となっている。
- 彼は論文の執筆と学会活動を続け、以文会友によって国内外に多くの研究仲間を得た。
- 手紙や詩歌を交換して友情を育んだ昔の文人たちの交わりは、以文会友の好例である。