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他力本願

読み方:たりき ほんがん

意味

本来は、浄土教で、自分の修行や能力(自力)ではなく、阿弥陀仏が衆生を救うと誓った本願の力(他力)により救われ、往生を願うことをいう。現代では転じて、自分では努力せず他人の助けや働きに頼ること、というやや批判的な意味でも使われる。

由来

阿弥陀仏がすべての人々を救うと誓った「本願」は、インドで成立した浄土教経典『無量寿経』(おおむね1~2世紀ごろに成立)に説かれる。日本では平安末~鎌倉時代(12~13世紀)に、法然・親鸞らの浄土教で、阿弥陀仏の本願力による救いを「他力」とする思想が広まり、「他力本願」が定着した。

備考

本来は怠けて他人に頼ることではなく、阿弥陀仏の本願力による救いを信じる仏教語である。日常語では「人任せ」の意味で使われることが多く、原義とはニュアンスが異なる。

補足

  • 本来の仏教語としては「他人に任せて自分は何もしない」という意味ではない。
  • 「他力本願」を単に怠惰や無責任を表す語と理解すると、原義と異なる。

例文

  • 浄土真宗では、阿弥陀仏の救いに身をゆだねる他力本願の考え方を重んじる。
  • 企画を成功させるには、自分でも準備を進め、他力本願にならないようにしよう。
  • 彼は周囲の助けを待つばかりで、他力本願だと批判された。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字