仏頭著糞
読み方:ぶっとう じゃくふん
意味
仏の頭に糞を付けるという字義から、すでに十分に完成されている物事に、余計な手を加えてかえって価値や趣を損なうことをいう。不要な説明・装飾・改変などを加えることのたとえ。
由来
中国宋代の禅の公案・評唱集である『碧巌録』(12世紀前半、1125年頃成立)に見られる禅語に基づく。「仏の頭」という完全で尊いものに糞を付け加えるのは、余分な行為によって本来の価値を損なうことだ、という逆説的な比喩である。
備考
禅語に由来する、余計な付加を戒める強い表現である。仏教そのものを侮辱する語ではなく、「完成されたものを損なう無用な行為」を比喩的にいう。日常会話より文章語・批評で用いられやすい。
別表記
- 佛頭著糞
誤用・混同注意
- 「ぶっとうちゃくふん」と読まない。標準的な読みは「ぶっとうじゃくふん」。
- 仏教を単に侮辱する言葉ではなく、完成したものへの余計な付加を戒める比喩である。
例文
- 完成された原稿に不用意な説明を書き足すのは、まさに仏頭著糞だ。
- この庭は簡素な美しさがあるので、派手な飾りを置けば仏頭著糞になりかねない。
- 名作の結末を過度に解説するのは、読者の想像力を奪う仏頭著糞といえる。
分類
類義語
- 蛇足
- 屋上架屋
- 重畳架屋
- 頭上安頭