仏眼相看
読み方:ぶつがん そうかん
意味
仏のように慈悲深く、偏見や敵意を抱かずに、互いを見つめ理解しようとすること。単に向かい合って見ることではなく、相手を尊重し、思いやりの心をもって接する態度をいう。
由来
「仏眼」は仏が衆生を慈悲をもって見る眼、「相看」は互いに見ることを表す。中国仏教・禅の語彙を背景として成立した仏教的表現であるが、この四字が定着した最初の経典・禅籍や正確な成立年代は明確ではない。少なくとも漢訳仏典以後の漢文仏教語の系統に属する。
備考
日常会話ではあまり用いられず、仏教・禅の教え、法話、道徳的な文章などで見られる。相手を無批判に肯定することではなく、慈悲と敬意をもって理解しようとする姿勢を表す。
別表記
- 佛眼相看
補足
- 「仏眼相観」と書くのは一般的な表記ではない。標準的には「相看」を用いる。
- 単に互いに見つめ合う意味と理解するのは不十分で、仏の慈悲になぞらえた眼差しで相手を見る意を含む。
例文
- 対立が深まる時代だからこそ、仏眼相看の心で相手の苦しみに耳を傾けたい。
- 住職は、檀家同士が仏眼相看の精神で支え合うことの大切さを説いた。
- 彼女は意見の異なる同僚に対しても、仏眼相看の態度を崩さなかった。
分類
類義語
対義語
- 白眼視之
- 冷眼視之