仏恩深重
読み方:ぶっとんじんじゅう
意味
仏が衆生に与える慈悲・救い・教えなどの恩徳は、きわめて深く大きいということ。「仏恩」は仏の恩恵、「深重」は非常に深く重いことを表す。仏の恩に感謝し、それに報いようとする気持ちを述べる際にも用いる。
由来
「仏恩」は仏から受ける恩恵、「深重」は深く重いことを意味する仏教語である。中国仏教で用いられた漢語表現が日本にも伝わり、平安時代から鎌倉時代にかけて浄土教をはじめとする仏教の教説・法話の中で定着したとされる。特定の一つの故事を典拠とする語ではない。
備考
主に仏教、特に浄土教系の文脈で用いられる荘重な語。日常会話ではまれで、「仏の恩の深さ」への感謝を表す法話・法要・文章などで使われる。
別表記
- 佛恩深重
補足
- 「仏恩報謝」と混同しない。仏恩深重は仏の恩徳が深く重いことをいい、報謝する行為そのものを指す語ではない。
- 「ぶつおんしんじゅう」「ぶっとんしんじゅう」などと読まない。正しくは「ぶっとんじんじゅう」。
例文
- 法要では、仏恩深重の教えに思いをいたし、日々の命を支える多くの縁に感謝した。
- 僧侶は、仏恩深重であることを忘れず、念仏を称えることが大切だと説いた。
- 祖母は、仏恩深重の心を胸に、毎朝欠かさず仏壇へ手を合わせていた。