今月古月
読み方:こんげつ こげつ
意味
今見ている月は、昔の人々も見ていた月と同じであるということ。月は変わらず存在し続ける一方、人や時代は移り変わるという、時間の悠久さや人生・歴史の無常を表す。
由来
中国・唐代(8世紀ごろ)の詩人、李白の詩「把酒問月」にある「今人不見古時月、今月曾経照古人(今の人は昔の月を見ず、今の月はかつて昔の人を照らした)」に由来する。現在の月が古人をも照らしていたことから、変わらない自然と移ろう人間世界を対照させた語である。
備考
「今月」は通常の「こんげつ(今月・今月中)」ではなく、「今の月」を指す。「古月」は昔からある月、また古人が見た月の意。日常会話よりも、詩文・随筆などで時間の感慨を表す際に用いる。
誤用・混同注意
- 「今月」を単に『今月(こんげつ)』という暦上の意味に解釈しない。ここでは『今の月』の意。
- 「古月」を『こづき』などとは読まず、通常「こげつ」と読む。
例文
- 満月を眺めると、今月古月という言葉のように、昔の人々も同じ光を見たのだと思う。
- 古寺の庭に月が差し、彼は今月古月の感慨にふけった。
- 歴史資料を読んだ夜、窓外の月を見て、今月古月とはまさにこのことだと感じた。