仁人君子
読み方:じんじん くんし
意味
仁愛の心とすぐれた徳を備えた、人格のりっぱな人をいう。「仁人」は他人を思いやる仁徳のある人、「君子」は学識・道徳を身につけた理想的な人物の意。単に地位が高い人ではなく、品行の高い人をほめる語である。
由来
中国の儒教的な人物観に基づく語で、「仁人(仁徳のある人)」と「君子(徳と教養を備えた人)」を重ねて、その意味を強めたもの。出典としては、中国・唐代の648年ごろに編纂された歴史書『晋書』の「刑法志」が挙げられる。日本でも漢文・儒学を通じて定着した。
備考
改まった文章や人物評で用いられることが多い語。伝統的には男性を想定しやすい「君子」を含むが、現代では性別を限定せず、徳の高い人一般について使える。文脈によっては皮肉にも用いられる。
誤用・混同注意
- 「仁仁君子」とは書かない。正しくは「仁人君子」。
- 「じんにんくんし」ではなく、読みは「じんじんくんし」。
例文
- 彼は私利私欲よりも地域の人々を優先する、まさに仁人君子である。
- 仁人君子のように振る舞うだけでなく、困っている人を実際に助けることが大切だ。
- 不正を許さず弱者をいたわる彼女の姿勢は、仁人君子と呼ぶにふさわしい。
分類
類義語
- 仁者
- 徳人
- 有徳者
- 善人
- 人格者
対義語
- 悪人
- 小人
- 不仁者