人跡未踏
読み方:じんせき みとう
意味
人が足を踏み入れた形跡が、まだ一度もないこと。山奥・極地・洞窟など、だれも到達していない自然の場所についていう。また、比喩的に、これまでだれも開拓・研究していない分野を表すこともある。
由来
「人跡」は人の足跡・人が通った形跡、「未踏」はまだ足を踏み入れていないことを意味する語であり、これらを組み合わせた熟語である。特定の中国古典に由来する故事成語ではなく、日本語で定着した漢語的表現とされる。正確な成立年代は明らかではないが、近代以降に広く用いられている。
備考
自然環境や未開の土地に用いるのが基本である。比喩的には、未開拓の学問・技術・表現分野にも使える。「前人未踏」は、先人が成し遂げていない業績・記録に重点がある。
補足
- 「未踏」を「みふみ」と読まない。正しくは「みとう」。
- 「前人未踏」と混同されることがあるが、「人跡未踏」は人が立ち入った形跡がない場所を中心にいい、「前人未踏」は先人が未達成の事柄を中心にいう。
例文
- 調査隊は、人跡未踏の山岳地帯へ向かった。
- その洞窟の奥には、人跡未踏の空間が残されている可能性がある。
- 彼女は人跡未踏の研究分野に挑み、新しい理論を打ち立てた。
分類
類義語
- 前人未踏
- 未踏
- 処女地
対義語
- 人跡頻繁
- 人の出入りが多い