人之常情
読み方:じん の じょうじょう
意味
人であれば誰もが抱く、ごく普通で自然な感情や気持ちのこと。喜び・悲しみ・愛着・名誉を求める心など、特定の人だけではなく一般の人間に共通すると考えられる感情をいう。
由来
中国の古典で用いられた「人之常情(人の常なる情)」という漢文的表現に由来する。「之」は「の」に当たる助字で、「人がふだん持つ感情」という構成である。特定の一書の一句を典拠とする故事成語というより、古くから漢文で一般的に用いられてきた表現であり、成立した正確な年代は不明である。日本でも漢文訓読を通じて定着した。
備考
「じんのじょうじょう」と読む。やや硬い漢文調の語で、日常会話では「人として当然の気持ち」「人情」と言い換えることも多い。「常情」は「じょうじょう」と読み、「じょうせい」とは読まない。
誤用・混同注意
- 「人の常情」と意味を説明する形にすることはあるが、四字熟語としての表記は「人之常情」である。
- 「常情」を「じょうせい」と読まない。正しくは「じょうじょう」。
例文
- 故郷を離れて暮らす家族を心配するのは、人之常情だ。
- 努力が認められれば、うれしく思うのは人之常情である。
- 失敗を隠したいと思うのも人之常情だが、早めに報告することが大切だ。
分類
類義語
- 人情世態
- 人情の機微
- 自然之理
対義語
- 超然達観
- 無我無心