人一己百
読み方:じんいっこひゃく
意味
他人が一回でできることでも、自分は百回繰り返して努力するということ。人より能力が劣ると感じても、並外れた努力と忍耐を重ねれば目標を達成できる、という強い向学心・勤勉さを表す。
由来
中国古典『中庸』にある「人一能之、己百之。人十能之、己千之(人が一回でできることなら自分は百回、人が十回でできることなら自分は千回行う)」に基づく。『中庸』は前漢期(紀元前2世紀~紀元後1世紀頃)に『礼記』の一篇として伝えられた文章である。
備考
主に学問・修行・技能習得などで、努力を重ねる積極的な姿勢を褒める際に用いる。「人の百倍優れている」という意味ではない。
誤用・混同注意
- 「人一己百」は、人より百倍才能があるという意味ではなく、人が一回行うことを自分は百回行うほど努力するという意味。
- 「人一己白」と書かない。正しくは「人一己百」。
例文
- 彼は才能の差を嘆くのではなく、人一己百の精神で毎朝練習を続けた。
- 難関資格に挑むには、人一己百の努力を惜しまない覚悟が必要だ。
- 人一己百を信条として研究に取り組み、ついに長年の課題を解決した。