五逆重罪
読み方:ごぎゃく じゅうざい
意味
仏教で、犯すとただちに無間地獄に堕ちるとされる、最も重い五つの罪。一般に、父を殺す、母を殺す、阿羅漢を殺す、仏の身体を傷つけて出血させる、仏教教団(僧団)の和合を乱す、という五罪をいう。単に「きわめて重い罪」のたとえとしても用いられる。
由来
古代インド仏教の「五無間業(ごむけんごう)」の思想に由来する仏教語である。中国へ伝来した漢訳仏典で「五逆」などと訳され、日本にも仏教伝来後(6世紀以降)に受容された。「逆」は、父母・仏・僧団などへの恩や秩序に背くことを表す。五つの罪の内容は経典・宗派によって説明に多少の異同がある。
備考
日常会話で軽々しく使う語ではなく、主に仏教・宗教史・文学の文脈で用いる。「五逆十悪」と混同しないこと。五逆は特に重い五罪、十悪は身・口・意に関する十の悪行をいう。
誤用・混同注意
- 「五逆十悪」と混同しない。五逆重罪は五つの最重罪をいい、五逆十悪は五逆と十悪を併せた語である。
- 「ごぎゃくじゅうつみ」ではなく、通常「ごぎゃくじゅうざい」と読む。
例文
- 五逆重罪を犯した者は無間地獄に堕ちるとする教えが、仏典には説かれている。
- 父母を害する行為は、仏教では五逆重罪の一つに数えられる。
- その説話は、五逆重罪を悔い改めて救いを求める人物を描いている。
分類
類義語
- 五逆罪
- 五無間業
- 五無間罪