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五逆謗法

読み方:ごぎゃく ほうぼう

意味

仏教語。父母を殺すなどの最も重い五つの罪である「五逆」と、仏の正しい教えをそしり否定する「謗法」を合わせた語。特に浄土教では、きわめて重い罪業・悪業を表す語として用いられる。

由来

『無量寿経』第十八願の「唯除五逆、誹謗正法(ただし五逆と正法を誹謗する者を除く)」という文言に基づく仏教語である。『無量寿経』の漢訳は中国・三世紀中頃(伝承上は252年ごろの康僧鎧訳)に成立したとされる。「五逆謗法」は「五逆」と「誹謗正法(謗法)」を併せて縮約した表現である。

備考

主に浄土教・浄土真宗の教義を論じる文脈で用いられる。「五逆」は五逆罪の略であり、「謗法」は仏法・正法を誹謗することをいう。現代の日常会話で他人を非難する語として使うのは不適切である。

誤用・混同注意

  • 「五逆法謗」は語順の誤りで、正しくは「五逆謗法」。
  • 「五逆十悪」と同義とするのは不正確。五逆謗法は、五逆と正法への誹謗を併せていう語である。
  • 経文に近い「五逆、誹謗正法」は四字熟語「五逆謗法」と同一の表記ではなく、原典の句を示す表現である。

例文

  • 研究会では、『無量寿経』第十八願に見える五逆謗法の文言を取り上げた。
  • 五逆謗法とは、五逆の罪と正法をそしる行為を併せていう仏教語である。
  • 浄土教の思想史では、五逆謗法の者をめぐる救済の問題が重要な論点となった。

分類

この四字熟語に使われている漢字