検索

二障四魔

読み方:にしょう しま

意味

仏道の修行や悟りを妨げる、二種の障害と四種の魔の総称。二障は一般に、煩悩によって解脱を妨げる「煩悩障」と、物事を正しく知ることを妨げる「所知障」をいう。四魔は陰魔(五陰魔)・煩悩魔・死魔・天魔を指す。転じて、目的の達成を阻む大きな障害が重なることにもいう。

由来

「二障」は、悟りを妨げる煩悩障・所知障をいう大乗仏教、特に唯識思想の術語であり、インドではおおむね4~5世紀頃までに体系化された。「四魔」は陰魔・煩悩魔・死魔・天魔という、修行を阻害する四種の魔の分類で、漢訳仏典を通じて伝わった。「二障四魔」はこの二つの仏教用語を並べた表現であるが、四字熟語としていつ・どの文献で定着したかは不詳。

備考

主に仏教、とりわけ大乗仏教や日蓮系の文脈で用いられる専門語で、日常会話ではまれ。「魔」は人格的な悪魔だけでなく、煩悩・心身・死など修行を妨げる要因を象徴する。

補足

  • 「二障四魔」を「にしょうよんま」と読まない。標準的な読みは「にしょうしま」。
  • 「三障四魔」と混同しない。三障四魔の「三障」は、煩悩障・業障・報障を指す。

例文

  • 行者は二障四魔に遭っても、仏道を退くことなく修行を続けた。
  • 師は弟子に対し、順調なときほど二障四魔への警戒を怠ってはならないと戒めた。
  • この経文でいう二障四魔は、外から来る悪魔だけでなく、煩悩や死への執着など内面の障害も含んでいる。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字