三障四魔
読み方:さんしょう しま
意味
仏道を修行し悟りに至ろうとする人を妨げる、三種の障り(三障)と四種の魔(四魔)のこと。転じて、ある目的を達成しようとする際に次々と生じる大きな妨げや試練をいう。三障は煩悩障・業障・報障、四魔は陰魔・煩悩魔・死魔・天魔を指す。
由来
中国・隋代の天台大師智顗(ちぎ、538~597年)による仏教書「摩訶止観」に見える仏教語である。同書には、修行が深まると「三障四魔」が競い起こるという趣旨が説かれる。日本では天台宗・日蓮宗などで広く用いられ、修行や信仰を妨げる内外の困難を表す語として定着した。
備考
本来は仏教の専門語であり、三障・四魔にはそれぞれ定まった内容がある。現代では比喩的に「達成を妨げる多くの障害」の意味でも使うが、日常会話ではやや硬い表現である。
誤用・混同注意
- 「三障四魔」を、単に七つの具体的な災難の名称だと誤解しない。三障と四魔は、修行を妨げる心身・環境上の障害を分類した仏教上の概念である。
- 「三障四難」と混同しない。一般に用いられる仏教語は「三障四魔」である。
例文
- 新しい事業を始めると、三障四魔ともいうべき予想外の困難が立ちはだかった。
- 信念を貫こうとすれば三障四魔は避けられないが、仲間と支え合って乗り越えたい。
- 彼は病気や周囲の反対を三障四魔と受け止め、修行を続けた。
分類
類義語
- 魔障
- 障難