二利円満
読み方:にり えんまん
意味
仏教で、自ら悟りや利益を得る「自利」と、他者を救い利益を与える「利他」の二つが、ともに完全に備わっていること。特に仏・菩薩の徳や、修行者が目指す理想的なあり方をいう。
由来
「二利」は自利と利他、「円満」は欠けるところなく完全に備わる意である。大乗仏教で重視された自利・利他の思想を表す漢訳仏教語として成立した語で、原典における「二利円満」という四字の初出・成立年は明確でない。日本には仏教の伝来以後、主に仏教教義・法話の語として定着した。
備考
主に仏教、とりわけ大乗仏教の文脈で用いる語。「二利」は金銭的な二つの利益ではなく、自利(自己の悟り・利益)と利他(他者の救済・利益)を指す。現代では社会貢献を伴う活動の比喩にも用いられる。
補足
- 「二利」を単に二種類の金銭的利益と解するのは不適切で、仏教語では自利と利他を指す。
- 「二理円満」と書くのは誤り。正しくは「二利円満」。
例文
- 菩薩は自ら悟りを深めると同時に衆生を救う、二利円満の道を歩む存在とされる。
- この活動は参加者の学びにも地域への貢献にもつながり、二利円満の取組だと評価された。
- 自分だけの成功を求めるのではなく、周囲にも利益をもたらす二利円満の経営を目指した。