事必躬親
読み方
じひつ きゅうしん
意味
何事も他人に任せきりにせず、必ず自分自身で直接行うこと。自ら現場に出て仕事や責任を担う姿勢をいう。責任感や熱意を表す一方で、必要な委任までしないという批判的な意味合いで用いられることもある。
由来
古代中国の漢文に由来する語。「躬親」は『詩経』小雅・節南山の「弗躬弗親、庶民弗信(自ら行わず親身に接しなければ、民は信じない)」などに見られる表現である。『詩経』は西周から春秋時代(およそ紀元前11世紀~前6世紀)に成立したとされる。「事必躬親」という四字の定型がいつ成立したかは明確ではない。
備考
「躬」は自分の身、「躬親」は自ら直接行う意。責任感や実行力を褒める語だが、部下に任せず仕事を抱え込む態度を批判する文脈でも使われる。
例文
- 新任の部長は事必躬親の姿勢で、現場の業務を一つずつ確認した。
- 創業期には事必躬親も必要だが、組織が成長した後は適切な権限委譲も欠かせない。
- 彼女は被災地支援において事必躬親を貫き、自ら物資の仕分けと配布に当たった。
類義語
対義語
- 他人任せ
- 丸投げ
- 委任放任