亀玉毀櫝
読み方:きぎょく きとく
意味
占いに用いる亀の甲や宝玉のような貴重なものが、保管箱の中で壊れてしまう意。転じて、優れた人材・才能や大切な物事を適切に守り用いないために損なうこと、また、その管理・監督に当たる者の責任が問われることをいう。
由来
中国古典の論語・季氏篇に見える語。春秋時代の紀元前5世紀ごろ、孔子が弟子たちを戒めて述べた「虎兕出於柙、亀玉毀於櫝中、是誰之過与(虎やサイが檻から出、亀甲や玉が箱の中で壊れたなら、誰の過失か)」に基づく。亀甲や宝玉を損なわせる保管者の不手際になぞらえ、責任者が人材や大切なものを守れない責任をいう。
備考
現代の日常会話ではまれな文語的表現。主に、人材を生かせないことや、管理者の保護・監督責任を批判する文脈で用いる。原典では「虎兕出柙」と対にして述べられる。
誤用・混同注意
- 「亀玉毀櫃」と書くのは誤り。原典・熟語では、宝物を納める箱を表す「櫝」を用いる。
例文
- 研究費を削って有望な若手研究者を去らせるのは、亀玉毀櫝というべき人材政策だ。
- 高度な技能をもつ社員を生かせず退職に至らせたなら、会社は亀玉毀櫝のそしりを免れない。
- 文化財の保管不備による損傷は、まさに亀玉毀櫝であり、管理者の責任が問われた。
分類
類義語
対義語
- 適材適所
- 人材登用