九流三教
読み方:きゅうりゅう さんきょう
意味
中国における九つの学派(九流)と、儒教・仏教・道教の三つの教え(三教)のこと。転じて、多種多様な学問・宗教・技芸・職業、またはそれらに属するさまざまな人々をいう。
由来
「九流」は、前漢の学問・思想の分類に由来する。『漢書』芸文志では、儒家・道家・陰陽家・法家・名家・墨家・縦横家・雑家・農家の九家を指す。「三教」は儒教・仏教・道教をいう語で、5~6世紀ごろの中国で定着した。両者を合わせた表現は後世の中国で広まり、日本にも漢籍語として伝わった。
備考
中国の思想・宗教の伝統的分類に基づく語。現代では「多種多様な分野・人々」の意で用いる。語順を替えた「三教九流」のほうが一般的に見られる。
誤用・混同注意
- 「三教九流」を誤記とみなすのは不適切である。語順を替えた定着表現であり、むしろ「三教九流」のほうが一般的に用いられる。
- 「九流」を単に「九つの流派一般」と解するのは不正確で、本来は儒家・道家など中国思想上の九学派を指す。
例文
- この町には九流三教の人々が集まり、独特の文化を育んできた。
- 研究会では、九流三教にわたる思想史の資料を比較して検討した。
- 彼は九流三教の知識に通じ、相手の専門に応じて話題を選んだ。