両袖清風
読み方:りょうしゅう せいふう
意味
官吏・公務員などが非常に清廉で、賄賂や私的な利益を受け取らず、不正な財産を持たないこと。また、そのような人。両方の袖の中には財物ではなく清らかな風しか入っていない、というたとえである。
由来
中国・明代前期の官僚で詩人でもあった于謙(1398~1457)の詩「入京」に由来するとされる。15世紀、于謙が朝廷へ向かう際に地方の贈答品や賄賂を持たない決意を詠み、「清風両袖朝天去(清風を両袖にして朝廷へ行く)」と述べた。この詩句の「清風両袖」が転じ、日本では「両袖清風」の形で清廉な人物をいう四字熟語として定着した。
備考
主に官僚・公務員・政治家などの清廉さを褒める語。単に貧しいことではなく、賄賂や私利を求めない高潔さを表す。改まった文章で使われることが多い。
別表記
- 兩袖清風
誤用・混同注意
- 「清風両袖」は于謙の詩句に見られる語順だが、四字熟語として定着している形は「両袖清風」。
例文
- その市長は任期を通じて両袖清風を貫き、企業からの不当な便宜供与を一切受けなかった。
- 祖父は両袖清風の公務員として知られ、退職後も質素な暮らしを続けていた。
- 権限の大きい立場にある人ほど、両袖清風の姿勢を示して市民の信頼に応える必要がある。
分類
類義語
- 清廉潔白
- 廉潔奉公
- 一廉如水
対義語
- 貪官汚吏
- 汚職腐敗
- 利欲熏心