与民偕楽
読み方
よみん かいらく意味
君主・為政者などが、民衆と喜びや楽しみを分かち合うこと。自分だけが利益や娯楽を独占するのではなく、民の幸福を自らの喜びとして、ともに楽しむ政治・姿勢をいう。由来
中国の儒教書『孟子』の「梁恵王下」にある「古之人与民偕楽、故能楽也(古の人は民と偕に楽しむ。故に能く楽しむなり)」に由来する。戦国時代の孟子(紀元前4世紀ごろ)が、斉の宣王に王者の政治を説いた文脈の語である。備考
本来は君主が民衆と楽しみを共有するという儒教的な政治理念を表す語。現代では、政治家・経営者・組織の長が市民や社員と成果や喜びを分かち合う場面にも用いる。例文
- 市長は祭りを来賓席から眺めるだけでなく、住民と交流し、与民偕楽の姿勢を示した。
- 為政者には、繁栄の成果を一部の人だけでなく広く社会に還元する、与民偕楽の精神が求められる。
- 新しい公園を無料で開放したことは、市民と喜びを分かち合う与民偕楽の施策といえる。
類義語
- 与民同楽
- 同苦同楽
- 民本主義
対義語
- 独断専行
- 専横政治
- 利己主義