不遠千里
読み方
ふえん せんり
意味
千里もの遠い道のりを遠いとは思わず、進んで訪ねて行くこと。遠方から、ある目的や人物を慕ってわざわざ来ることをいう。「千里を遠しとせず」の意で、来訪者の熱意や厚意を表す際に用いる。
由来
中国の戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)に成立した儒家の古典『孟子』の「梁恵王上」に由来する。梁の恵王が孟子に対し、「老人よ、千里を遠しとせず来られたが、わが国を利する方法がおありか」と尋ねた「叟、不遠千里而来、亦将有以利吾国乎」という文に基づく。
分類・構成
備考
「千里」は実際の距離を厳密に示す語ではなく、非常に遠い道のりのたとえ。来訪する側の熱意をたたえる、やや改まった書き言葉として用いられることが多い。
誤用・混同注意
- 単に「千里が遠くない」という客観的な距離の説明ではなく、「遠路をいとわず来る」という積極的な意を表す。
例文
- その研究者は貴重な資料を調べるため、不遠千里、地方の図書館を訪ねた。
- 恩師の退職記念講演には、卒業生たちが不遠千里で集まった。
- 海外から不遠千里お越しいただき、心より感謝申し上げます。
類義語
- 不辞遠路
- 遠路来訪
- 遠路はるばる