不速之客
読み方:ふそく の きゃく
意味
あらかじめ招待されたり、来訪を予告したりせずに、突然やって来る客のこと。また、予期しない訪問者や出来事をたとえていう。必ずしも悪意のある客や迷惑な客という意味ではないが、文脈によっては歓迎しない来訪者のニュアンスを伴う。
由来
中国古典の易経(周易)にある「有不速之客三人来、敬之終吉(速〈まね〉かざる客三人来たる、これを敬すれば終には吉)」に基づく。「速」は現代語の「速い」ではなく、古くは「招く・呼び寄せる」の意である。易経は周代から戦国時代ごろに成立・編纂されたとされるが、正確な成立年は不明。
備考
「不速の客」とも書く。改まった文章や文学的な表現で用いられることが多い。突然の客をいう語であり、必ずしも「迷惑な客」を意味するわけではない。
別表記
- 不速の客
誤用・混同注意
- 「速」を『速い』の意味と解するのは誤り。ここでは古い語法で『招く・呼び寄せる』を意味する。
例文
- 会議中に不速之客が現れ、議論はいったん中断された。
- 週末の午後、友人が不速之客として訪ねてきた。
- 庭に現れた野生の小鳥は、家族にとってうれしい不速之客だった。
分類
類義語
- 招かれざる客
- 突然の来客
- 飛び入りの客
対義語
- 招待客
- 歓迎すべき客