不即不離
読み方:ふそく ふり
意味
二つのものが、密着して一体になることも、完全に離れて無関係になることもなく、適度な距離や関係を保っていること。「つかず離れず」の意。人間関係・組織間の関係・政治や企業との距離などについて用いる。
由来
仏教語。中国で後秦の鳩摩羅什が5世紀初頭(406年ごろ)に漢訳したとされる『維摩経(維摩詰所説経)』に見える「不即不離」に由来する。「即」は近づく・一体となる、「離」は離れる意で、対象と同一でも別個でもないという仏教的な関係の捉え方を表した。後に一般にも、つかず離れずの関係をいう語として広まった。
備考
本来は仏教における哲学的な表現だが、現代では人・組織・立場などの「つかず離れず」の関係を表す一般語として用いる。単に態度が曖昧であることをいう語ではない。
補足
- 「不即不利」と書くのは誤り(正しくは「不即不離」)。
- 「不即不離」は「つかず離れず」の意であり、単に優柔不断・態度が曖昧という意味ではない。
例文
- 親子であっても、成人後は不即不離の距離を保つことが大切だ。
- その企業と行政は協力しながらも、不即不離の関係を維持している。
- 作家は読者の期待を意識しつつも、不即不離の姿勢で作品を書き続けた。
分類
類義語
- 付かず離れず
- 若即若離
対義語
- 一心同体
- 没交渉