不協和音
読み方:ふきょうわ おん
意味
二つ以上の音が同時に鳴ったとき、響きが不安定で濁って聞こえ、通常は解決を求める和音のこと。転じて、人間関係・組織・意見などの間にある不調和や対立、ぎくしゃくした状態をいう。
由来
西洋音楽理論における「dissonance(不協和)」を日本語に訳して成立・定着した音楽用語である。中国古典や仏典に由来する故事成語ではない。日本では西洋音楽が本格的に導入された明治時代以降に用いられるようになり、のちに比喩表現としても広まった。
備考
音楽では必ずしも「悪い響き」を指すわけではなく、緊張や表現上の効果を生む重要な要素でもある。比喩では「不協和音を生じる・もたらす・奏でる」などと用いる。
補足
- 「不協音」は一般的な正式表記ではなく、通常は「不協和音」とする。
- 単に意見が異なるだけでなく、対立や関係の不調和が表面化している状況に用いるのが一般的である。
例文
- この曲は不協和音を効果的に用い、緊張感のある冒頭を作り出している。
- 経営方針をめぐる幹部間の対立は、社内に不協和音を生じさせた。
- 些細な認識の違いが、チームの結束に不協和音をもたらしかねない。
分類
類義語
- 不協和
- 不調和
- ディソナンス
- 軋轢
対義語
- 協和音
- 調和
- 和協