下学上達
読み方:かがく じょうたつ
意味
身近で基本的な事柄を着実に学び、その学びを積み重ねて、やがて高い道理・真理を悟ること。「下学」は日常的・基礎的な学問を学ぶこと、「上達」は高い境地に到達することをいう。学問や修養では、基礎をおろそかにせず段階を踏むべきだという教え。
由来
中国古典『論語』憲問篇の孔子の言葉「下学而上達(下学して上達す)」に基づく。孔子が生きた春秋時代(紀元前6~5世紀ごろ)の思想を伝える語で、日常の事柄を学ぶことから出発して、天理などの高い真理へ到達するという学問・修養の姿勢を表した。
備考
主に学問・教育・修養について用いる格調高い語。「低い学問から高い学問へ進む」という単純な上下関係ではなく、基礎的・日常的な学びを通じて深い真理に至ることをいう。
補足
- 「下学」は下級の学問・価値の低い学問を指すのではなく、身近で基礎的な事柄を学ぶことをいう。
- 「かがくじょうだつ」と読み、「げがくじょうたつ」とは通常読まない。
例文
- 新人研修では、まず基本的な業務を確実に身につける下学上達の姿勢が大切だ。
- 師は、専門理論だけを急ぐのではなく、日々の観察を重ねる下学上達を説いた。
- 古典を読む際も、語句や文法を丁寧に学んでから思想を考えるという下学上達の道筋を踏みたい。
分類
類義語
対義語
- 好高騖遠