三身四智
読み方:さんじん しち
意味
仏が備える三つの身(法身・報身・応身/化身)と、悟りによって得られる四つの智慧(大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智)をいう。特に真言密教で、仏の本質・姿と、衆生を救う智慧や働きの全体を表す語として用いられる。
由来
「三身」は大乗仏教で発達した仏身論、「四智」は唯識思想および密教で説かれる悟りの智慧の分類に基づく。両者を合わせた「三身四智」は、インド後期仏教・密教の教理を背景とする語である。日本には平安時代初期(9世紀)に空海らが伝えた真言密教とともに広まった。単一の成立年・典拠を特定することは難しい。
備考
主に仏教・密教の専門用語であり、日常会話で比喩的に使う語ではない。「四智」は四種の「知識」ではなく、悟りに基づく仏の智慧を指す。宗派や文脈により三身の呼称に細かな違いがある。
誤用・混同注意
- 「三身四知」と書くのは誤り。正しくは、仏の智慧を表す「三身四智」。
- 「三身」を仏が三人いること、「四智」を単なる四つの知識と解するのは誤り。
例文
- 密教では、仏の功徳を三身四智として説明する。
- この曼荼羅は、三身四智の教えを象徴的に表している。
- 講義で三身四智を学び、仏の智慧と衆生救済の働きへの理解を深めた。