三界六道
読み方:さんがい ろくどう
意味
仏教でいう、迷いのある衆生が生死を繰り返す世界の総称。「三界」は欲界・色界・無色界、「六道」は地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六つの境涯を指す。転じて、この世のさまざまな苦悩や迷いの世界をいうこともある。
由来
インド仏教の世界観に基づく仏教語である。「三界」は欲界・色界・無色界という三つの世界、「六道」は衆生が業(ごう)によって生まれ変わる六つの境涯を表す。仏典の漢訳が中国を経て日本へ伝来した古代以来用いられてきた表現だが、「三界六道」という四字の形に限定した単一の典拠・成立年は特定しにくい。
備考
宗教・仏教美術・古典文学について述べる際に用いる語で、日常会話ではまれ。「六道」は単に六本の道を意味するのではなく、輪廻する六つの境涯を指す。
誤用・混同注意
- 「六道」を「ろくどう」以外の意味で、六本の道路・進路のことと誤解しない。
- 「三界」を「さんかい」と読まないよう注意し、仏教語としては一般に「さんがい」と読む。
例文
- 仏教では、迷いを抱く衆生は三界六道を輪廻すると説かれる。
- この地獄絵は、三界六道における人々の苦しみや救済を描いている。
- 修行者は三界六道の束縛を離れ、解脱に至ることを目指した。
分類
類義語
対義語
- 解脱
- 涅槃