三浴三薫
読み方:さんよく さんくん
意味
何度も水浴びをして身を清め、香をたいて香りを身にしみこませること。転じて、賢人や大切な客を迎える際に、最大限の敬意を払い、手厚く礼遇することをいう。
由来
中国の歴史書「国語」斉語に見える「三釁三浴(さんきんさんよく)」が原形とされる。春秋時代(紀元前7世紀)、斉の桓公が管仲を迎えるにあたり、幾重にも身を清めて礼を尽くした故事に基づく。「国語」の成立時期は戦国時代(紀元前4~3世紀頃)とみられるが、確定していない。「釁」が香を塗って清める意と解され、「薫」に置き換えられて三浴三薫となった。
備考
現代の日常会話ではまれで、故事成語・文章語として用いられる。「三」は正確な三回ではなく、何度も十分に行う意。主に「三浴三薫の礼で迎える」の形で使う。
別表記
- 三浴三熏
誤用・混同注意
- 「三」は入浴や薫香を正確に三回行う意味だと解するのは誤りで、何度も・十分にの意である。
- 「三浴三燻」と書くのは誤り。「燻」ではなく「薫」を用いる(「熏」は異体表記として用いられる)。
例文
- 国王は遠来の賢者を三浴三薫の礼で迎え、国政への助言を求めた。
- 会社は共同研究のために来日した博士を三浴三薫して迎え入れた。
- 恩師を招くのだから、三浴三薫の心で準備を整えよう。
分類
類義語
対義語
- 冷遇
- 軽視