三業清浄
読み方:さんごう しょうじょう
意味
仏教で、身(身体による行為)・口(言葉による行為)・意(心で思うこと)という三つの「業」が、悪や煩悩に汚されず清らかであること。転じて、行動・発言・心がけのすべてを正しく清く保つことをいう。
由来
身・口・意の三業という仏教の基本教説に基づく語である。インド仏教で形成された観念が、漢訳仏典を通じて中国で「三業」「清浄」として定着し、日本にも伝来した。漢訳仏典が盛んに作られた後漢から唐代(2〜7世紀ごろ)に広まった表現と考えられるが、この四字熟語としての特定の初出典は未詳。
備考
「業」は職業の意味ではなく、行為とその結果を指す仏教語である。日常会話よりも、仏教の教え・修養・法話などで用いられる硬い表現。
別表記
- 三業清淨
誤用・混同注意
- 「三業」を「さんぎょう」と読むのは誤り。この語では「さんごう」と読む。
- 「業」を職業・産業の意味と解するのは誤りで、仏教における身・口・意の行為を指す。
例文
- 仏教では、身・口・意を正して三業清浄を目指すことが大切にされる。
- 人を傷つける言葉を慎み、三業清浄の心で毎日の仕事に向き合いたい。
- 僧侶は法要に先立ち、三業清浄の意をもって身なりと言動を整えた。
分類
類義語
- 身口意清浄
- 身心清浄
- 六根清浄
対義語
- 三業不浄
- 三業不善