三明六通
読み方:さんみょう ろくつう
意味
仏教で、仏や悟りを得た聖者に備わるとされる三種の明知(三明)と六種の超人的な能力(六通)をいう。三明は宿命明・天眼明・漏尽明、六通は神足通・天眼通・天耳通・他心通・宿命通・漏尽通を指す。仏の完全な智慧と自在な力を表す語。
由来
「三明」と「六通」は、ともに古代インド仏教に由来する術語で、起源となる思想は釈迦在世期とされる紀元前5~4世紀ごろまでさかのぼる。これらは漢訳仏典を通じて中国・日本へ伝わり、「三明六通」として仏や阿羅漢などの徳を表す複合語として用いられた。特定の一書のみを出典とする故事成語ではない。
備考
日常会話ではほとんど用いず、仏教経典・仏教美術・宗教研究などで使われる。六通の「通」は、自在に知り、行うことのできる能力をいう。
誤用・混同注意
- 「さんめいろくつう」と読まない。標準的な読みは「さんみょうろくつう」。
- 「三命六通」「三明六道」などは誤記・混同である。
例文
- 経典では、仏が三明六通を具えた存在として説かれている。
- この仏伝では、修行者が三明六通を得るまでの過程が描かれている。
- 三明六通という語は、仏教における深い智慧と超常的能力を象徴している。
分類
類義語
- 三達六通