三寸之舌
読み方
さんずん の した
意味
三寸ほどの短い舌、すなわち言葉によって人を説得したり、大きな物事を動かしたりする優れた弁舌をいう。特に、武力ではなく巧みな話術によって人を動かす力のたとえとして用いる。場合によっては、舌先だけの巧言・口先のうまさを皮肉にいうこともある。
由来
中国の歴史書『史記』「平原君虞卿列伝」に見える語。戦国時代(紀元前3世紀ごろ)、趙の平原君に仕えた毛遂が楚王を説得して同盟を成立させたことを評し、「毛先生、三寸之舌をもって、百万之師より強し」と述べた故事に基づく。日本では漢文由来の成句として「三寸の舌」とも表記・読解される。
備考
本来は弁舌の力をたたえる故事成語である。「三寸」は約9センチメートルで、舌の短さと、その舌が持つ大きな影響力を対比した表現。日常会話では「舌先三寸」のほうがよく使われ、こちらは口先だけの言葉という否定的な意味になりやすい。
例文
- 彼は三寸之舌を駆使して、難航していた交渉を合意へと導いた。
- 武力ではなく三寸之舌によって争いを収めた外交官の手腕は高く評価された。
- 三寸之舌だけで信頼を得ようとしても、行動が伴わなければ相手は納得しない。
類義語
- 舌先三寸
- 雄弁
- 能弁
- 弁舌爽やか
対義語
- 寡言少語
- 沈黙寡言
- 無口