万里一空
読み方:ばんり いっくう
意味
はるか遠くまで続く道のりも一つの空の下にある、というイメージから、一つの目標・理想を見定め、脇目を振らずに努力や修行を続けることをいう。特に武道や自己鍛錬の場面で、長期的に道を究めようとする強い意志を表す。
由来
「万里」は非常に遠い距離、「一空」は広大な空が一つながりであることを表す。江戸時代初期、宮本武蔵が正保2年(1645)ごろに著した兵法書『五輪書』に見える語とされる。兵法を修める者が、一つの道・目標を見失わず、遠大な修行を貫く心構えを示した。
備考
武道・スポーツ・学問・仕事など、長期的な目標に向けた鍛錬を述べる際に用いられる。「世界が一つになる」という意味ではなく、一つの志に集中して歩み続ける意が中心である。
別表記
- 萬里一空
補足
- 読みを「ばんりいちくう」とするのは誤りで、一般に「ばんりいっくう」と読む。
- 「世界が一つに統一されること」という意味に解するのは不適切で、一つの目標を貫いて精進することを表す。
例文
- 彼は万里一空の精神で、十年にわたり新薬の研究を続けた。
- 全国大会を目指す選手たちは、万里一空の志を共有して日々の練習に励んでいる。
- 途中で方針を見失いそうになったが、万里一空を胸に、最初に掲げた目標へ向かい続けた。