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万法帰一

読み方:ばんぽう きいつ

意味

この世のあらゆる現象・存在(万法)は、差別や対立を超えた究極の一つの真理・根源に帰着する、という禅の思想をいう。物事が多様に見えても、本質においては一体であるという考え方を表す。

由来

中国禅の公案に由来する語。唐代の禅僧・趙州従諗(778~897)に僧が「万法帰一、一帰何処(すべての存在は一に帰すというが、その一はどこに帰するのか)」と問うた話が、宋代に編まれた禅の公案集『碧巌録』(12世紀、1125年成立)第四十五則に収められている。

備考

「万法」は仏教で、あらゆる存在・現象を指す。「一」は単なる数字ではなく、究極の真理や根源をいう。日常会話よりも、禅・仏教思想や哲学を論じる文脈で用いられる。

別表記

  • 萬法歸一

例文

  • 老師は、個々の出来事にとらわれず、万法帰一の見方から世界を観察するよう説いた。
  • 講演では、自然と人間を切り離さずに捉える思想として、万法帰一という禅語が紹介された。
  • 彼は対立する意見を聞いたうえで、根底には共通する願いがあるとして、万法帰一の考えを示した。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字