万事休矣
読み方:ばんじ きゅうす
意味
すべての事が終わり、もはや打つ手も望みもないこと。「万事」はあらゆる事、「休」は終わる、「矣」は文末に置く詠嘆・完了の助字である。重大な計画の失敗や、救済不能な危機に直面した状態をいう。
由来
中国・南宋時代の朱熹の語録を弟子たちが編纂した『朱子語類』(1270年ごろ成立)に見られる語とされる。「万事」はすべての事、「休」は終わる、「矣」は漢文で完了・断定を表す文末の助字で、「すべてが終わりだ」の意。日本では訓読して「万事休す」とも書く。
備考
「万事休す」の表記が現代日本語ではより一般的。深刻で劇的な窮地を表す語であり、小さな失敗や一時的な不便には大げさに響くことがある。
別表記
- 万事休す
誤用・混同注意
- 「万事休す」を、単に「すべての仕事を休止する」という意味で用いるのは誤り。
- 「万事急す」と書くのは誤り。
例文
- 主力選手が相次いで離脱し、さらに資金も尽きれば、その計画は万事休矣だ。
- 締切当日に保存データまで消えてしまい、彼は万事休矣と青ざめた。
- ここで冷静に代案を探せば、まだ万事休矣と決めつける段階ではない。
分類
類義語
対義語
- 起死回生
- 前途洋洋