丁蘭刻木
読み方:ていらん こくぼく
意味
父母、とくに亡くなった親を深く敬い、孝養を尽くすこと。中国の丁蘭が、死んだ母の木像を作って生きている母のように仕えたという故事に基づく。親への孝行が非常に厚いことのたとえ。
由来
中国・後漢時代(1~3世紀)にいたと伝えられる孝子・丁蘭の説話に由来する。丁蘭は生前の母に十分孝行できなかったことを悔い、母の死後、木を刻んで母の像を作り、毎日食事を供えるなど生きている母のように仕えたという。この話は、南宋末から元代ごろ(13世紀)に成立・普及したとされる孝行説話集「二十四孝」の「刻木事親」に収められている。
備考
現代の日常会話ではあまり使われず、故事成語・漢文・道徳に関する文脈で用いられる。亡親への追慕を含む強い孝行の表現であり、単に親切にする程度には通常用いない。
例文
- 祖母を献身的に世話する彼女の姿は、まさに丁蘭刻木の孝行といえる。
- 父は子どもたちに、丁蘭刻木の故事を通して親を敬う心を説いた。
- 亡き母の遺志を継ぎ、故郷で働き続ける彼を丁蘭刻木になぞらえる人もいる。
分類
類義語
- 孝行
- 親孝行
- 至孝
- 孝子順孫
対義語
- 親不孝
- 忘恩負義