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一隅照明

読み方

いちぐう しょうみょう

意味

自分が置かれた場所・立場で、周囲のために最善を尽くしてその一角を明るくすること。目立つ大事業だけを求めず、一人ひとりが自分の役割を誠実に果たすことが、社会や国全体をよくするという考えをいう。

由来

天台宗の開祖・最澄(伝教大師)が弘仁9年(818年)に著した『山家学生式』にある「一隅を照らす、これ則ち国宝なり」に基づく。最澄は、財宝ではなく道心を持ち、それぞれの場所で人々のために尽くす人こそが国の宝であると説いた。

分類・構成

備考

比叡山延暦寺や天台宗に関わる標語としても広く用いられる。「一隅を照らす」と言い換えて使われることが多い。「自分だけが目立つ」「自分の利益だけを図る」という意味ではない。

誤用・混同注意

  • 「一遇照明」「一偶照明」は誤記で、正しくは「一隅照明」。
  • 「自分の小さな世界だけを大切にする」という意味ではなく、自分の立場で周囲や社会に貢献するという趣旨である。

例文

  • 彼女は目立たない仕事にも誠実に取り組み、一隅照明の精神で地域を支えている。
  • 会社の発展には、社員一人ひとりが一隅照明を実践し、自分の持ち場を大切にすることが必要だ。
  • 大きなことができなくても、まずは身近な人を助けることが一隅照明の第一歩だ。

類義語

この四字熟語に使われている漢字