一葉障目
読み方
いちよう しょうもく
意味
一枚の葉が目の前を覆うと、泰山のような大きな物も見えなくなるという意から、些細な事柄や目先の利益・感情にとらわれるあまり、物事の全体像や本質を見失うこと。狭い見方に固執することのたとえ。
由来
中国古典の「鶡冠子(かつかんし)」天則篇にある「一葉蔽目、不見泰山(いちようもくをおおいて、たいざんをみず)」に由来する。成立時期は戦国時代から前漢期ごろとされるが、作者・正確な成立年には不明な点がある。「一葉障目」は、この句を四字に縮めた形である。
分類・構成
備考
多くは「一葉障目、不見泰山」という形でも用いる。「一葉蔽目」とも書き、こちらは原典の字に近い。日常会話より、評論・文章語・教訓的な文脈で使われやすい。
誤用・混同注意
- 「一葉障眼」とするのは一般的な定着表記ではない。
- 原典に近い表記は「一葉蔽目」であり、「障」と「蔽」は異なる字である。
例文
- 目先の売上だけを追って顧客の信頼を失うのは、一葉障目の経営といえる。
- 一つの失敗にこだわりすぎて自分の長所を見失うのは、一葉障目に陥った状態だ。
- 彼の批判には一理あるが、一葉障目にならないよう、計画全体を見て判断しよう。
類義語
- 一葉蔽目
- 管中窺天
- 井底之蛙
- 見樹不見林
対義語
- 明察秋毫
- 高瞻遠瞩
- 全体把握