一紙空文
読み方:いっし くうぶん
意味
一枚の紙に書かれているだけで、実際には実行されず、効力や実質をもたない文書・法律・約束・取り決めをいう。形式だけがあり、現実の行動や成果を伴わないことを批判的に表す語。
由来
中国・清末の李宝嘉(李伯元)による小説「官場現形記」(1903年ごろから刊行)に見える語とされる。「一紙」は一枚の文書、「空文」は内容が現実に生かされず、実効性のない文章・文書の意である。そこから、法律・条約・公約などが紙上だけの存在となっていることを指すようになった。
備考
法律・条約・契約・公約など、実行や強制力が伴わない文書・取り決めを批判的にいう。「内容が空白の紙」という意味ではない。
誤用・混同注意
- 「一紙空文」を『内容が空白の文書』と解するのは誤り。実行されず、実効性を失った文書・約束を指す。
例文
- 改革案は予算措置が伴わず、結局は一紙空文に終わった。
- 国際的な合意も、履行を監視する仕組みがなければ一紙空文になりかねない。
- 住民との約束を一紙空文にしないため、実施時期と責任者を明確にした。
分類
類義語
- 有名無実
- 空手形
- 机上の空論
- 画餅
対義語
- 有名有実
- 言行一致