一柱擎天
読み方
いっちゅう けいてん
意味
一本の柱で天を支えるという字義から、ただ一人、または中心となる人物が、国家・組織・大事業などの非常に重い責任を引き受けて全体を支えることをいう。力量があり、なくてはならない中心人物をほめていう表現。
由来
中国の故事に由来する。宋の宋敏求が11世紀ごろに編んだ詔勅集『唐大詔令集』に、唐代後期(9世紀)の詔として「一柱擎天之意」という表現が見えるとされる。「一本の柱が天を支える」という壮大な比喩から、大任を一身に担う人物の意になった。
分類・構成
備考
日本語ではやや硬く、日常会話では「大黒柱」「中心人物」などと言うほうが自然である。中国語圏では成語として用いられ、「擎天一柱」という近い語形もある。
誤用・混同注意
- 「擎天一柱」も近い語形として用いられるため、「一柱擎天」との語順を混同しやすい。
例文
- 経営危機に際し、彼は一柱擎天となって会社の再建を担った。
- 災害後の地域医療では、院長が一柱擎天の存在として現場を支えた。
- 若手社員一人に一柱擎天の役割を求めるのは、あまりに負担が大きい。
類義語
- 大黒柱
- 中流砥柱
- 柱石
対義語
- 無責任
- 責任放棄