一日一善
読み方:いちにち いちぜん
意味
毎日、少なくとも一つは人のためになるよい行いをしよう、という心がけ。大きな善行に限らず、親切な言葉をかける、落ちているごみを拾う、席を譲るなど、日常の小さな善い行為を積み重ねることをいう。
由来
特定の中国古典に由来する故事成語ではなく、日本で「一日に一つの善い行いをする」という生活上の標語として定着した表現である。近代以降、とくに昭和期の道徳・社会奉仕の啓発活動や「一日一善運動」などを通じて広く用いられるようになった。正確な初出年・単一の典拠は不明である。
備考
日常的には標語・生活信条として用いることが多い。必ずしも毎日厳密に一件の善行を数える意味ではなく、小さな親切を継続する姿勢を表す。やや道徳的・教訓的な響きがある。
誤用・混同注意
- 「一日一全」と書くのは誤りで、正しくは「一日一善」。
- 「一日一膳」と混同しない。「一膳」は食事の膳・食器などを数える語である。
例文
- 祖母は、困っている人に声をかけることも一日一善だと教えてくれた。
- 今日は電車で席を譲れたので、一日一善を実践できた気がする。
- 職場では、一日一善の気持ちで同僚をさりげなく手伝うようにしている。
分類
類義語
- 日々善行
- 善行積徳
- 積善余慶
対義語
- 悪事千里
- 一日一悪