一六銀行
読み方:いちろく ぎんこう
意味
明治初期に流行した、1から6までの数字を記した札などを用いる賭博の一種。客が数字に金銭を賭け、胴元が出す数字との当たり外れによって配当を受ける。
由来
明治初年(19世紀後半)に流行した賭博の呼び名である。一から六までの数字を用いることから「一六」といい、客の賭けを引き受けて配当を支払う胴元を銀行になぞらえて「銀行」と称した。特定の中国古典や仏典に由来する語ではない。
備考
人生訓・処世訓を表す四字熟語ではなく、賭博の名称である。現代の日常会話ではほとんど用いられず、歴史資料や文学作品などで見かける。実際の賭博は法令により規制される。
補足
- 金融機関としての「銀行」を指す語ではなく、賭博の胴元を銀行になぞらえた名称である。
- 「一六」は「十六」ではなく、一から六までの数字を表す。
例文
- 明治初期には、一六銀行のような賭博が流行し、取締りの対象にもなった。
- その小説には、一六銀行に手を出して借金を重ねる人物が登場する。
- 一六銀行は、現在では主に近代の賭博史を説明する際に用いられる語である。