鵜飼いの鵜
読み方
うかい の う
意味
他人に使われて働かされ、自分ではその利益や成果を十分に得られない人のたとえ。鵜飼いの鵜が魚を捕らえても、首に付けられた紐や縄のために大きな魚を飲み込めず、鵜匠に取られてしまうことに由来する。
由来
日本の伝統漁法である鵜飼いに由来する。鵜飼いでは鵜の首に縄などを付け、鵜が捕らえた魚を鵜匠が取り出す。この姿から、働きや能力を利用されながら利益を得られない者を指すたとえになった。鵜飼い自体は『日本書紀』(720年成立)などにも記録があるが、「鵜飼いの鵜」という表現がいつ成立したかは明確ではない。
分類・由来
備考
主に、他人や組織に利用されて利益を奪われるという不満・批判を込めて用いる。「鵜飼いの鵜になる」「鵜飼いの鵜にされる」の形でも使われる。
例文
- 成果を上げても報酬が増えないのでは、社員は鵜飼いの鵜になってしまう。
- 下請け企業ばかりが働かされ、利益を元請けが取る仕組みでは、まるで鵜飼いの鵜だ。
- 彼は名義だけ貸して実務をすべて担ったのに利益を受け取れず、鵜飼いの鵜にされた。
類義語
- 牛馬のごとく働く
- 人のために働く
- 搾取される
- 使い捨てにされる
対義語
- 自主独立
- 主導権を握る
- 自力で利益を得る