鮒の一跳ね
読み方
ふな の ひとはね
意味
追い詰められて力を失った者が、最後に見せる弱々しい抵抗や反撃のこと。水から上げられた鮒が、力を振り絞って一度だけ跳ねる姿にたとえる。多くは、効果のない抵抗・最後の悪あがきというやや否定的な意味で用いる。
由来
水から上げられた鮒が、死ぬ間際や弱った状態で最後に跳ねるように見える姿を、人の最後の抵抗にたとえた日本のことわざである。成立した時代や最初の用例は明確には分かっていないが、魚の身近な観察から生まれた表現と考えられる。
分類・由来
備考
相手の行動を「無力な悪あがき」と見なす響きがあるため、本人に向けて使うと侮辱的になり得る。現在は日常会話より文章語・比喩表現として見聞きすることが多い。
例文
- 追い詰められた候補者の反論は、鮒の一跳ねにすぎないと評された。
- 会社は倒産直前に大幅な値下げを行ったが、鮒の一跳ねで経営状態は変わらなかった。
- 相手の抵抗を鮒の一跳ねだと侮ってはいけない。最後の反撃が思わぬ結果を招くこともある。
類義語
対義語
- 順風満帆
- 快進撃
- 安泰