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高名の木登り

読み方

こうみょう の きのぼり

意味

熟練した人は、最も危険な場面では自分で十分に注意するため、むしろ仕事がほとんど終わった安心しやすい段階で失敗しやすい、という教え。物事は終わり際まで気を緩めず、慎重に行うべきだという意味で使う。

由来

鎌倉時代初期、13世紀前半に成立したとされる説話集『宇治拾遺物語』に見える話に由来する。木登りの名人が弟子を高い木に登らせ、危険な梢では何も言わず、地面に近い低い所まで降りた時に「過ちすな、心して降りよ」と注意した。名人は、人は危険な所では自ら慎重になるが、容易な所で油断して失敗すると説明した。

分類・由来

備考

単に「木登りが上手な人」を指す語ではなく、『宇治拾遺物語』の説話を踏まえた教訓として用いる。現代では、完成間際・成功間際の油断を戒める場面に適する。

例文

  • 企画は承認目前だが、高名の木登りというから、提出前の数字の確認を怠らないようにしよう。
  • 試験が終わるまでが試験だ。高名の木登りを忘れず、最後の見直しまで集中しなさい。
  • 登山では下山時の事故も多い。高名の木登りの教えどおり、山を下りるまで気を抜かないことが大切だ。

類義語

このことわざに使われている漢字