類を引く
読み方:るい を ひく
意味
同じ性質・立場・考えを持つ者を引き寄せて仲間にすること。特に「類を引いて党を成す」のように、同類の者を集めて派閥や集団をつくる意で用いる。自然に似た者同士が集まるという意味にも通じるが、やや硬い表現である。
由来
「類」は同種・同類の者、「引く」は引き寄せることを表す。中国古典に見られる「同類のものは集まりやすい」という考え方や漢文調の語法を背景とする成句と考えられるが、この形そのものの特定の典拠・成立年代は不詳である。日本語では主に「類を引いて党を成す」などの形で用いられてきた。
備考
独立したことわざというより、漢文調の慣用的な表現である。派閥・徒党など、やや否定的な文脈で使われることが多い。「類を見ない(比類がない)」とは意味が異なる。
別表記
- 類をひく
補足
- 「類を引く」を「他に比べるものがない」「非常に珍しい」の意味で使うのは誤り。その意味は「類を見ない」「類を絶する」である。
- 「似た者同士が自然に集まる」という意味だけに限定するのは不十分で、文脈によっては同類の者を意図して引き入れる意味を表す。
例文
- 一部の有力者が類を引いて派閥をつくり、組織内の対立が深まった。
- 不正を働く者が類を引けば、被害はさらに大きくなりかねない。
- 彼は自分と同じ考えの人々を類を引くように集め、新たな運動を始めた。
分類
類義語
対義語
- 孤立する
- 孤高を保つ
- 縁を切る