隣は何をする人ぞ
読み方:となり は なに を する ひと ぞ
意味
すぐ隣に住んでいる人でさえ、どのような仕事をし、どんな暮らしをしているのか分からないこと。近隣との交流が少なく、人間関係が疎遠である状態を表す。もとは、秋の深まりの中で感じる作者の孤独感を詠んだ表現である。
由来
松尾芭蕉の俳句「秋深き 隣は何をする人ぞ」に由来する。芭蕉が亡くなる元禄7年(1694年)、大坂で詠んだ句とされる。秋が深まり、隣人の暮らしさえ分からないという感慨によって、都会的な孤独や人との隔たりを表現した。後に「隣は何をする人ぞ」の部分が独立して用いられるようになった。
備考
本来は芭蕉の句「秋深き 隣は何をする人ぞ」の一部。隣人を非難する語ではなく、孤独感や近隣関係の希薄さをやや文学的に表す。日常会話では「隣は何をする人ぞ状態」のようにも使われる。
例文
- このマンションでは隣は何をする人ぞという感じで、住民同士が顔を合わせる機会も少ない。
- 引っ越して三年になるのに、隣は何をする人ぞという状態で、隣人の名前すら知らない。
- 地域行事が減った今では、隣は何をする人ぞという状況になりがちだ。
分類
類義語
- 隣人は何をする人ぞ
- 近くて遠い隣人
- 隣人を知らない
対義語
- 遠くの親戚より近くの他人
- 向こう三軒両隣