隣に蔵が建つと腹が立つ
読み方
となり に くら が たつ と はら が たつ
意味
身近な人が財を得たり成功したりすると、自分には直接の損がなくても、その繁栄をうらやみ、ねたましく感じて腹を立てること。人は特に近い他人と自分を比べ、嫉妬しやすいという人情を表す。
由来
江戸時代(17~19世紀)に成立・流布したとされる尾張地方の「尾張いろはかるた」の「と」の札として知られる。蔵は米や財貨を蓄える、裕福さの象徴である。隣家が蔵を建てるほど栄えると、近隣の者が嫉妬するという庶民感情を表したものとされる。作者や最初の成立年は不明。
分類・由来
備考
他人、とくに近しい相手の成功への嫉妬を戒める場面で使う。「蔵」は富裕・財産の象徴。相手を非難する響きがあるため、本人に直接向ける際は注意が必要。
例文
- 同期が起業して大成功したと聞いて素直に祝えないのは、まさに「隣に蔵が建つと腹が立つ」だ。
- 隣の店の売上が伸びたことをねたむだけでは、「隣に蔵が建つと腹が立つ」というものだ。
- 友人の昇進を心から祝える彼女は、「隣に蔵が建つと腹が立つ」ような態度を取らなかった。