長持ちは枕にならぬ
読み方:ながもち は まくら に ならぬ
意味
長持ち(衣類や寝具などを入れる大きな木箱)は、物をしまうには役立っても枕としては使えないということ。物にはそれぞれ適した用途・役割があり、どんなに立派な物や能力でも、場に合わなければ役に立たないことをいう。人の適性についても用いる。
由来
「長持ち」は、衣類・寝具・調度品などを収納して運ぶための、ふた付きの大型木箱を指す。大きく重い長持ちを枕にはできないという日常的な対比から生まれたたとえで、成立時期を特定できる文献は明確ではない。江戸時代に広まった上方いろはかるたの「な」の札として知られ、近世には定着していたと考えられる。
備考
「長持ち」は「長く使えること」ではなく、衣類などを入れる大型の木箱をいう。上方いろはかるたの「な」の札として知られる。
別表記
- 長持は枕にならぬ
誤用・混同注意
- 「長持ち」を『長く使えること・長寿であること』の意味に取るのは誤り。この句では衣類や寝具を収納する大型の木箱を指す。
- 『大きい物ほど役に立たない』という意味ではない。物や人にはそれぞれ適した用途・役割があるというたとえである。
例文
- 大きな収納箱を枕代わりにするのは無理だよ。長持ちは枕にならぬというように、用途に合った物を使おう。
- 彼は営業では力を発揮できなかったが、経理では優秀だった。長持ちは枕にならぬで、適材適所が大切だ。
- 最新の機械でも、この繊細な作業には向かない。長持ちは枕にならぬというから、専用の道具を用意しよう。