錆は鉄より出でて鉄を食う
読み方
さびは てつより いでて てつを くう
意味
鉄から生じた錆が、やがて元の鉄を腐食していくことから、ある組織・家・集団などの内部で生じた害悪や裏切り者が、その組織や集団そのものを衰えさせ、滅ぼしかねないことのたとえ。
由来
成立した時期や特定の典拠は明確ではない。鉄の表面に生じる錆が鉄自体を腐食させる現象を、人間関係や組織内部の害悪にたとえたことわざとして伝わる。「出でて」は「出て」の古風な言い方である。
備考
主に組織・家・集団の内部から生じる不正、背信、対立などを批判的にいう。個人の自業自得をいう「身から出た錆」とは、意味の重点がやや異なる。
例文
- 会社の機密を持ち出したのが元幹部だったとは、まさに錆は鉄より出でて鉄を食うだ。
- 組織を弱らせる原因は外部の競争相手だけではない。錆は鉄より出でて鉄を食うというように、内部の不正にも目を向けるべきだ。
- 信頼していた仲間の裏切りで一族が分裂した。錆は鉄より出でて鉄を食うとは、このことだ。